Sigma Photo Pro 5 最初の一歩

お次は Sigma Photo Pro 5 の作業の流れです。

DP2 Merrill って、リバーサルフィルムのカメラに似ていませんか。これは7月に Nikon F2 で本当にリバーサルフィルム (Provia 100F) で撮影した当家の庭の草木です。撮れた絵に何の不満もありません。それなら銀塩カメラで良いか。その後8月には姪の結婚式にわざと古いニコンを持ち出したりしたのですが、改めて今どきのデジカメが優れていると思ったのは
1.強力な手振れ補正
2.高感度(さらに連写の合成などトリックあり)
でした。こんな点でも何だか DP2 Merrill ってリバーサルフィルムのカメラに戻ったみたいです。
御存じの通り、DP2 Merrill はRAW現像を前提としたカメラ。撮ってそのままはまさにリバーサルフィルムの写真のようですが、Sigma Photo Pro の作業を通じてやっと銀塩カメラを超えた作品ができると言っても良いでしょう。

これは撮影した条件そのままで現像したもの(勿論縮小、JPG化)。評判通りホワイトバランスが転んでいますね。それから空に露出を合わせるとススキの草原が暗く潰れていますね。まさにリバーサルフィルムの味です。
Sigma Photo Pro の作業はまず右上の Adjustment という暗くてよく見えない!ボタンを押して調整設定パネルを出して開始します。同梱CDの Version 5.3.1 を使用。調整設定パネルのリセットボタンを押してからスタート。

最初の作業は「ホワイトバランス設定」。この作例では「晴れ」を選ぶ。これでデイライトのリバーサルフィルム風になりました。リバーサルフィルムで撮っていると思って撮影時に「晴れ」を選んでも良いかもしれませんが、多分RAWファイルには同じ生データが残るので同じこと。

さて、これですよ、これ。露出補正ではなく X3 Fill Light を 1.0 上げてみました。X3 Fill Light は暗部の輝度を選択的に調整するようです。リバーサルフィルムではなし得ない、空と草原が同時に見える写真になりました。副作用として雲のグラデーションが何だかドラマチックになっています。

彩度やコントラストは最後が良いでしょう。この例では彩度を 0.5 上げてみました。ちょっと安っぽいデジカメ風になりました。他社では感度を変えて撮影後合成などで同じように見栄えの良い写真を合成しますね。Sigma の場合明部、暗部にも十分階調や色情報があって、後処理でこんなことができるのですね。処理後も超絶解像はそのままです。撮って出しのJPGでしょぼいと思っても、こんなに大化けするんですよ。JPGはショットを見つけるためのもの、必ずRAWファイルを記録しましょう。

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