富山新聞1999年5月15日 土曜日

電脳山田村に I ターン

東京出身の医師 石橋さん一家が定住第1号
交流が縁、自然にひかれ1戸建て住宅
村の情報化事業が奏効

建築中のマイホームを見ながら、新居での生活を語る石橋さん一家

=山田村中村
山田村に縁もゆかりもなかった東京都出身の医師が同村の電脳交流が縁となって定住を決め、マイホームを建設している。平成7年に地域活性化の一環として情報化事業に乗り出した成果が初の I ターンという形となったもので、人口が減少傾向にあるだけに、村を挙げて歓迎している。
定住を決めたのは石橋修さん(41)の家族。妻律子さん(37)、長男憲一(健一)君(九つ)、長女真紀ちゃん(六つ)と一緒に四月に同村小島の村営住宅(個人住宅)へ引っ越してきた。現在 、同村中村で一戸建て住宅を新築中である。
石橋さんは、高岡市内の病院に勤務することになった平成七年までは富山県に縁がなかった。しかし、「電脳村ふれあい祭り」などを通じ、メーリングリスト「mlyamada」のメンバーの呼び掛けで山田村の農園作りに参加し、自然や村民の人柄にひかれて定住を決めた。
石橋さんは「高岡までの通勤時間は車で約30分と便利で、豊かな自然など村での生活を満喫している。新居では庭に畑を作りたい」と夢を語った。山崎吉一村長は「定住の問い合わせは20軒以上あり、定住促進策を一層推進したい」と話している。

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