輝く空

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おー!きれいだなあ。(自画自賛・・・)いつか撮った写真です。雲の後ろに太陽があったのでしょうか。だいぶ前撮ったから覚えてません。

※今日のお話※
 ガルムの旅 第六話
さて、その頃由紀ちゃんはどうしているのでしょうか。由紀のナレーションの話です。
 私はガルムが旅立ってから約一週間経った土曜日美紀と赤音と一緒に公民館で遊んでいた。公民館を出て歩いていた。三人で話をしながら。
「こうやって遊ぶの久しぶりだね。」
赤音が言った。
「小学生の頃よく遊んだけど。」
私が言う。人通りが少ない山の農道だ。前の方に誰かが立っていた。道の真ん中に堂々と。(豪快な奴だ)女の子だ。私たちと年は同じくらいだろう。黄色いコートを着ている。髪型はポニーテールだ。
「すみませんがどいてもらえますか?」
美紀が丁重にお願いした。この村の子じゃないとすぐわかった。その子はゆっくりと顔をあげた。黙って端により、歩き出した。私たちは距離をおいて後ろを歩いた。私はその子に口で言えない何かを感じた。
「ねえ、あの子に何かかんじない?」
「へ?」
赤音が首を傾げた。
「何も感じませんけど。由紀ちゃんは何か感じるんですか?」
「・・・・・うん・・・。」
小さな声で私は答えた。その子は大きな木の前で立ち止まった。私はなぜか一緒に立ち止まった。
「由紀?どうかしたの?」
「なんとなく。ていうか勝手に止まったような。」
そうか答えた。その子が木の上に入る誰かに言った。ただし、由紀たちには聞こえない。
「彼女をみつけたよ。」
木にはKと刺繍がしてある野球帽をかぶり髪は銀色の男の子がいた。年は彼も由紀やあの女の子と同じに見える。紺色の彼が着るのにはやや大きいベストを着ていた。ベストの下に着ている黒い服は三つか四つ位のベルトで袖をつなげてあった。その下には白い服を着ていてなぜか胸のあたりが赤い物で染まっていた。黒い半ズボンをはいている。
「どうするんだい、シア。ここで足止めしても仕方ないんじゃないの。」
彼女はシアと呼ばれているらしい。
「あとで彼女の後を追って家をつきとめるしかなさそうだね。」
そう言ってシアは大きな木の近くの下へ降りる道を行った。由紀たちに見えない所まで行くと立ち止まった。あの男の子は木の茂みに隠れた。もちろん彼の存在にシア以外の者は気づいていない。
「何だったんだろう。ガルムは行っちゃったんだよね。」
「うん。どこに行くのかは知らないけど。」
あの大きな木のそばを何も知らないで通り過ぎた。茂みに男の子がいるなんて知る由もない。由紀たちが通り過ぎた後、男の子が出てきた。
「もういいよ、シア。」
シアが戻ってきた。
「今更言うけど久しぶりだね、ケルベロス。」
「こっちこそ、シア。」
遅い挨拶をした。あの男の子はケルベロスと呼ばれているらしい。ケルベロスはだれも見ていないのを確認し野球帽をとった。頭の上には銀色の毛が生えた犬の立ち耳がついていた。シアも暑苦しいコートを脱いだ。背中にはこうもりのような翼と、先が矢印のようになった尻尾が生えていた。明らかに闇の世界の生き物の血が混じっている。ケルベロスの手には黒い鋭いかぎ爪がついていた。
「連れて来いって言われてんだって、シア?」
「うん、サイラリンデから。増田由紀って名前らしい。でも、もう知り合ってるんならガルムが連れてこればいいのになんであたし達がこんな事しなきゃならいないの?」
「さあ。」
二人はその日の夕方由紀のあとをつけて家を探し出した。相手に気づかれないことにかけては二人とも優れているらしい。
 その晩、由紀はベットに入り少したった時、囁くような声を聞いた。
「由紀・・・・」
囁き声だ。怖くなった。幽霊でも居るのだろうか。
「由紀・・・・由紀・・・・」
耳元で囁いてきた。怖くて動けなかった。が、なぜか声のする方に行ってみたい気がした。何の理由のなく。その気持ちはどんどん強くなりついにベットから出た。私は声のする方へすたすたと歩いていった。食卓についた。見覚えのない紙があった。私はそれを見た。
「由紀、聞こえるか。」
懐かしい声がした。
「ガルム!」
おもわず叫んだ。
「いまその紙をとおしてテレパシーで話してる。実は訳があってお前に会いたいんだ。いつなら会える?できる限り早い方がいい。」
「明日休みだから会えると思うよ。」
「なら明日会おう。おれの友達のケルベロスに迎えに来させていいか?」
「いいけどどんな人なの?」
「銀髪で頭の上に犬の立ち耳がついてるんた。人間界では耳は隠してるけどな。会えばすぐわかる。いいな。」
「うん、でも何時どこで会えばいいの?」
「その紙に書かれる通りだ。じゃあ、また明日。」
「え、書いたってどこに、ちょっと・・・きれちゃったな。あ。」
紙に書いてあった。会う時間と場所が。
 その頃闇の世界では、
「ふう、テレパシーで誘惑するってきついよ。」
シアがこぼした。彼女は火の悪魔の父と人間の母の間に生まれた娘だ。ちなみにケルベロスは完全な犬の妖怪だ。
「ご苦労さん。」
りんごをかじりながらケルベロスが言った。
「りんご好きねえ、ケル。」(ケルはケルベロスの愛称)
サイラリンデが言った。
「連れてくるってのは無理だったかもな。」
ガルムもいる。このシアとガルムとサイラリンデとケルベロスの旅人達は友達同士だ。顔を合わせるのは滅多にない。
「誘拐するわけにはいかないでしょ。」
シアが言った。由紀はじきに己の力に気づくだろう。闇の世界の者と接触したのなら眠っていた力が呼び覚まされる。
<解説>
これでキャラクターはそろいました。

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きれいな空だねぇ。後光がさしている!きっとあの空の向こうには・・・・

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