2006年4月アーカイブ

由紀に会わせたい人物とは・・・・

  次の日、由紀は会わせたい人物のもとに案内された。案内された部屋のドアを開けるとコルビがある男と話していた。四十代程の男だ。コルビは自分ははずすと言って出ていった。
「由紀、だな。」
男が言う。
「はい、でも・・・あなたは誰ですか?」
由紀が訊いた。男はもどかしそうに口ごもった後
「私は、お前の父親だ。こうなるのをずっと前から分かっていたのに・・・・・すまない。」
由紀は絶句した。父の事は母からちらっと聞いた事があるしアルバムをちらっと見た事もある。由紀の生まれた日に失踪したという。まさか会う日が来るとは夢にも思っていなかった。かと言って別に父に会う事を期待していたわけでもない。
「私の、お父さん、ですか?」
由紀が言う。
「ああ」
男が頷きながら言う。
「私が世界を救う風使いだという事を知っていたんですか?」
由紀が訊き男が頷く。男、つまり由紀の父の話によると由紀は父の所に引き取られそこで風使いとしての技術やその他必要な事を教えられるという。
「そばにいるのが苦になるようなら外に行ってもいいぞ。」
父が言う。
「いえ、そんな事はありませんよ。」
由紀はこの人と仲良くなりたいとなんとなく思っていた。慣れ親しんだなにもかもから引き離されたからだろうか。
 それから父は由紀の風使いの能力の訓練を始めた。彼もまた風使いなのだ。
ひゅ!ざしゅ!
由紀が風の刃(風使いの技の一つ。風で何でも切り裂いてしまう技)で遠くの木の枝を真っ二つにした。それから何発か繰り出し何発か当たり何発かはずれた。
「良い素質があるみたいね。」
コルビが離れた所で見ている由紀の父に話しかけた。
「ああ、練習すればもっとうまくなるだろう。」
由紀の父が言う。
「他の戦闘技術は教えるの?」
コルビが尋ねた。
「ああもちろん。風使いの技を使うのは旅ではなるべく避けた方がいいからな。」
由紀の父が言う。
「やりましたよ。」
由紀が言う。
「じゃあ次は風の強さの調節を教えよう。」
父が由紀に教える。コルビは離れた場所で瞑想を始めた。
<解説>
これから由紀の修行が始まりますね。増田家に父がいない理由が明らかに。ビブロストという名前は北欧神話の人間界と神の世界をつなぐ虹の架け橋の名前です。

祭の時にて

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blog83
これは昨日の春祭の獅子舞の写真。エラのいる地域では春祭になると獅子がまわってきます。(学校にも)ちなみに獅子の後ろをしているのはエラの兄です。

↓こういう夕暮れも素敵♪

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悲しき真実

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文鳥日記の写真ではどうか分からないがメレスを見ているとエステルより大きいというか肥えてるような気がする。原因が分からないのだが。

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この通り通常背中できちんと合わさっているはずの翼が合わさっていない

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なぜ?

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どうして?


しかし、体重を測ったところ二羽とも同じ二十五キロ程で文鳥としては標準体重だ。・・・・つまり・・・メレスは・・だらしないのでいつもふくらんでいるだけであった・・・・・(病気の心配はありません。健康状態はちゃんとみていますが大丈夫です。)
<解説>
悲しい・・・(T T)がんばれ。

カラスことコルビに連れられて風使い由紀が到着する

 次の日、二人は出発した。
「ばいばーい、ファルコン、シグちゃん。」
赤音が言う。
「ばいばい。」
「さよなら。」
シグとファルコンが言う。二人は去って行った。(一頭、つまりキールももちろん含めて)
 さて、その頃
「たく、もっと通りやすい道作れっつの。」
そうぼやきながら切り立った崖の階段を登る一人の少年がいる。十代の半ば程かそれより下で大きな銀色の目に整った精悍な顔つきをしている。クリーム色のズボンにねずみ色の半袖Tシャツの上から黒いジャケットを着ている。背中には重たそうな、でも邪魔にならない程度の大きさの旅荷物を背負っている。少年、つまりガルムはしばらく登っていくと踊り場に着いた。洞窟の入口がある。階段はさらに上へと延びている。ガルムは洞窟に数歩入った。少したつと黒い光が渦巻いた円のようなものが現れた。
「やっぱりな・・・」
ガルムが呟いた。これはワープホールと呼ばれる魔界への入口だ。
 山の中の道を一台のバイクが走っている。積もってはいないが辺りには雪が舞っている。でも三月かもしくは四月頃だ。運転手は十代半ば程かそれより下の少女だ。短い黒髪にベージュの前に小さな鍔がついた帽子にゴーグルとグローブをして黒い長ズボンにベルトを締めフードつきのジャンバーを着ている。バイクの脇を真っ黒な長袖長ズボンに黒いフードつきのマントを着た美しい背の高い妙齢の女性が飛行している。エメラルドグリーンの目を持ち長い黒髪を後ろでまとめてフードを被っている。
「まだなの?コルビ。」
バイクの運転手が女性に訊いた。
「焦らないで由紀。本当にもうすぐよ。そろそろあんたにも見える距離じゃないかしら。」
コルビと呼ばれた女性が答えた。
「だってコルビは昨日かおとつい位から見えてきたなんて言うんだもん。」
由紀と呼ばれた運転手が言う。
「私の五感は野生動物よりも優れてるって言わなかったっけ。第六感もね。」
コルビが言う。
「言った。」
と由紀。
「あ」
由紀が言い、バイクを停止させた。崖の下には緑に囲まれた集落があった。
「あれだね。」
「ええ。」
そう言葉を交わして再び走り出した。
 二人は集落の入口にある詰所で審査官からいくつか簡単な質問をされから集落に入った。入ってしばらく歩いていると何人かのがっしりした体型の大きな男達が近づいてきた。
「お前の名は?」
「増田由紀、です。」
男の一人に訊かれ、由紀が驚きながら答える。
「まちがえないな?」
男がコルビに訊いた。
「ええ。」
コルビが答える。
「ついてこい。」
由紀とコルビは言われるままに男達についていった。しばらく歩くと大きな屋敷があった。この集落、つまりビブロストの長の屋敷だという。案内された書斎のような部屋の奥には三十代程の男が何か書き物をしていた。白くて長い服をまとっている。
「会えて嬉しい。それとカラス、よく連れてきてくれた。コルビと言ったっけ?」
「はい、長。」
コルビは長と呼ばれる男に言う。
「増田由紀と言ったな、よく来てくれた。」
男は由紀と同じような茶色い目をしていた。
「すでにケストに一度襲われた事は聞いた。闇の世界の生き物は闇の世界の外にでることはできないが、ケストと、ほんの一握りの闇の世界の外の生き物の血が混じった者は別だがな。さもなければ世界はとっくに滅んでいる。」
長が言う。
「なぜ、私をここに?」
由紀がたずねた。
「風使いとして学ぶ事がある。」
その日の晩は長の舘に泊まる事になった。
 案内された部屋でくつろぐ二人。
「え?知らなかった。」
由紀はコルビに自分達は秘密裏に治安を守る団体だという事を知らされた。コルビとガルム、それとあと二人仲間がいるという。ちなみにコルビがリーダーだ。その事を知るのはごく少数の者だけだ。
「絶対秘密にしといてね。」
コルビに言われ。
「うん。」
「あ、それとあなたは命を狙われてるからここでしばらくかくまわれる事になったのよ。」
「あ、えっと・・・そうか、私は世界を救う風使いだもんね。でも闇の世界の連中って外にでられないんじゃまかったっけ?」
コルビと由紀がやりとりする。
「ケストは例外だし、闇の世界に迷い込んできた奴を取り入れたりもするわ。」
明日由紀に会わせたい人物がいるらしい。それは由紀も知っている人物で・・・・

主題詞

Belive in dream earth

あてもなくさまよい たどり着いたこの地
時は流れ全て過ぎても
冷たい雨に打たれながら目指す地
I belive in that earth 
旅は続きそして過ぎて行く
belive in dream earth
どこにいてもそこにある
信じる場所がdream earth
<解説>
長いですね。前回解説するの忘れてましたがファルコンは英語で隼という意味です。シグというのは意味とかは考えてつけられた名前じゃありませんが最初はシアという名前になる予定だったんですがなんか発音しにくいのでシグにしました。今回の主題詞はガルムやコルビやシグやファルコンの旅のテーマのつもりです。まあ、一番旅人歴が長いのはコルビさんですけど。本人も自分の過去を誰にも言おうとしないので正確に何年旅人してるのかは不明ですしなぜ旅人になったのかは分かりません。