●雨が降ってもいそがしい
朝、雨天のため交流イベントであり、学生に農作業を体験してもらおうという内容の 「お百姓体験ボランティア」が中止となる。 交流イベントは学生に山田村を知ってもらい、また、村民と学生の交流をはかる為に行われている。 交流イベントは、学生と村民がただ遊んでいるだけのようだが、結構重要である。 全国から集まってきた外部の学生とふれあうことは村の人にとって、刺激となるだろうし、 パソコンやふれあい祭にあまり関心の無い人も参加することができる。 信頼関係がなければ、物事を行うことは難しく、 信頼関係を築くためには共同で何かを行うことが一番なのだろう。 ふれあい祭成功のためには信頼関係は重要で、物事の発展のためには刺激が必要であると思う。
雨なのでみんなする事がなく、まったりと過ごすかと思われたが みんなそれぞれのイベント準備で大忙し。
筆者は、この日は私用のために関西に帰る。
●雨と星空観望会
用事が終わり次第、すぐに荷物を積め、山田村へと急ぐ。 この間にも情報通信勉強会は終わり、星空観望会がおこなわれているのだろうと思うと焦る。 少しでも早く帰りたい。 でも貧乏なので青春18切符で7時間かけて帰る。
この日にあった「星空観望会」は和歌山県の天文台をインターネットで結んで、 その天文台の望遠鏡ををこちらで操作して、和歌山の空を山田村で見るという なかなか壮大なものである。 しかし、企画者である大賀氏(関西の学生)は雨男で、彼が来る度に、山田村は 台風や豪雨に見舞われた。 台風野郎大賀氏は今回も雨を呼び、おまけに和歌山まで 雨に見舞われ、計画は中止。
しかし、天文の話に集まった子供達は目を輝かせて聞き入っていたそうだ。
かつら寮について部屋にともる明かりと人影を見て、うれしかった。新しいメン バーも続々と増えていた。だんだんふれあい祭が大きくなってきたことを実感する。
夜の4時になっても電気は赤々とともり、みんなはパソコンお助け隊やその他のイベントの準備、 また、食事作りや食中毒を出さないための衛生管理などをしている。
●ふれあいスポーツ
この日は中休み。私はお助け隊にはいっていなかった。しかし、19:00か
ら「ふれあいスポーツ」が待っていた。
村の大人と一緒にバレー。やってみると結構楽しい。夢中でボールをおっていると、
「おねえちゃん迫力有るねー」と言われた。・・・どういうこと?
たまにはスポーツも重要である。ここんところパソコンばかり向かっていた
が、汗かいてすっきり。
ふれあい祭もこの日で半分すぎた。
●煩悩企画「山田川に潜ろう」
朝から「山田川へ潜ろう」だ。この企画は村の自然を楽しみ、子供達とふ れあうという企画だが、
クライマックスは女の子が水着姿で道路を横切ってかつら寮にかえるこ とだそうだ。
それはともかく、銛を持って川に潜り、魚をとり、それを食べるいう、
なかなかにワイルドな企画である。水は綺麗でつめたい。小瀬君(関東の学生)が巧み
に銛で魚をとったらしい。天野さんは「おろろ」に刺されたらしく張り切っていた。
「おろろ」とは吸血昆虫で、アブ位の大きさだそうだ。さされるとかなり痛く、
前評判はかなり高かった。
辻ますみ嬢(関東の学生)がmarie clairのかわいい水着を着ていたので、
Tシャツぬいで、こっそり見せて貰ったら、金木氏がビデオカメラをもって登場する。
「おっしゃー!」
むこうで男どもの奇声があがる。ますみ嬢はカメラの餌食になった。ごめんね。
後日談だが、ますみ嬢のビデオは金木氏の手が震えてちゃんと写って無かったそ うだ・・・・。ああ、煩悩。
その一方、私は今時、競泳用水着に赤いTシャツをきてうろうろしていたら、多々良
氏(関東の学生)に「ガキ大将」と呼ばれた。
ちなみに多々良氏は、一年中ランニング姿であると推測されるそのガキ大将のような容貌
から、主婦と子供の人気をひとえにかっさらっていた。あんたに言われたくないわよ!
その後、つった鮎、うぐいを塩で焼いてたべる。鮎は頭から食べて良いそ うだ。従って頭から食べる。とってもおいしい。苦みもほろほろとしていて良い! 上手い具合にお昼の讃岐うどんが出来上がっていたので、つゆにつけて食べる。 そして、おにぎりも焼いて食べる。うーん、満足!
実はこの川の上流で工事をしていて、最近川の水は汚かったそうだ。わざ わざこの日は上流に頼みに行って、工事をストップしていたそうだ。村の方の心 遣いに感謝する。
●「インターネットと法律に関する勉強会」
その後インターネットと法律にかんする勉強会の準備に公民館にいったら、静かだった。
だれもいない・・・
ちなみに勉強会とは情報化について勉強するイベントである。
漠然としていて意味の分からない「情報化」だが、その中から一つのテーマを
選び出し、先生をお招きして、お話してもらったり、参加者で意見を述べたりするものである。
「情報化」に対して、知識を深めるきっかけとなれば成功なのである。
公民館をうろうろしていたら、地元の祭りを再現した「ほんこ様体験」で酔っぱらって、
べろべろになった八木氏が寝ていた。
八木氏はもうろうとしながら起きあがり、ふらふらしながら机を並べ、よろよろしながら寝に戻った。
開始5分前に、勉強会の責任者多々良氏がやっとやっと現場に到着。遅いっちゅーの!
レジュメの配布も済ませ、もうすぐ始まるという時に、関学の後輩の吉崎君から電話がある。
バスの時間はチェックなさーい!勉強会たのしみにしていたのに・・・
仕方ないので、金木氏にお迎えを頼んだが、様子がおかしい。ほんこ様に参加して、かなりよっぱらっているようだった。まるで役に立ちそうにないので、寺島さんに頼む。なぜか金木氏も一緒に吉崎君を迎えに行く。彼は車の中で寝ていた。
帰ってきた頃には勉強会は終わっていた。吉崎、ちゃんとバス、電車の時間は確認しようね。
勉強会は、自分のホームページに人がとった写真を勝手に掲載してもよいかなどど、著作権にかんする質問が、村の人から飛び交い、村人のインターネットに対する
関心の高さが窺えたそうな。