●山田村に行く
今日はふれあい祭の準備日。貧乏なために夜行電車で富山へ向かう。貧乏がにくい。
朝の4時半ごろに富山につく。山田村へのバスはまだなく、待合室で寝て、
始発のバスで山田村へ行く。そして情報センターに行き、市役所の方に挨拶をする。
速攻、ふれあい祭のパンフレット印刷作業に移りたいところだが、
まだ未完成である。
持田さん(関西の学生)がパワーポイント(プレゼンテーション用ソフト)
でパンフレットの仕上げにかかるつもりだったが、
「パワーポイントがないぞ!これ!!」
「原稿が届いてないー!」
「どうやってつくるのよ!」
「うわっ!誤植だらけ!!」
「プリンターとつながってないぞ、パソコンが!」
「どうすんのー!」
富山市でソフトを購入し、私も手伝うためにパワーポイントをインストール
(ソフトを使えるようにする)するが、途中で意識がとぶ。
インストールしながら寝てしまった・・・
おきた頃にはパンフの原稿は出来ていた。
よく考えれば、市役所にあがりこみ、役員さんにパンフレットの作成を手伝ってもらい、コピーも自
由にさせて貰えると言うのは、珍しいことでは?
かつら寮(ここで、ふれあい祭の参加メンバーは寝泊まりする)の掃除当番の割 り振り、部屋の割り振り、パソコンのセット、食事当番、など、生活的なことの 取り決めをしていく。まだメンバーはほとんど来ていない。
●オープニングイベント始まる
この日から「電脳村ふれあい祭」は始まる。14:00からオープニングイベン
トがはじまる。オープニングイベント参加者は村民、サポートグループ(ふれあい祭
を援助するNGO)や、学生で、全部で60〜70名ほどか?
司会は千澤さん(村の方)で、村長の挨拶、村民代表の挨拶(谷上さん)、
学生代表の挨拶(天野さん)などで着々と進んでいく。
「山田村が情報化のふるさとになるようイベントを成功させたい。」
と抱負をかたる天野さん。
しかし突如、ステージの上でだまりこみ、そしてこう言った
・・・・・・村の人には大好評の挨拶だった。
●そしていも祭り前夜祭と花火
その後16:00から「いも祭り前夜祭」だ。これは山田村の地域振興のための
お祭り「いも祭り」のプレイベントである。この日はライブを演奏していた。
そこにはかなりいろいろな人が集まっていて、出店もある。安い!
おいしい!ここはじゃがいもが特産であるので、「じゃがベー」「筋煮込み」
など、じゃがいもが使われる料理が多い。無論おいしい。
くらくなり、それぞれ
集まって、飲んだり話したり、暗やみに消えたりし始める。岩杉さん(情報センターの人)、小向さん
等、村の人がじゃんじゃんおごってくれる。この村は実にお酒をよく飲む。
一口飲むと間髪入れずにお酒をつがれ、これが半永久的に繰り返される。
祭りもたけなわになった頃、自分の頭の真上で花火があがった。
花火の残り火が炭になって散ってくる。
これだけ近い位置で花火を見るのは初めて。かなり感激する。例年より数多
く花火はあがったそうだ。村の人のささやかな好意に感謝する。
ところでこのころ、パソコンお助け隊の準備のために寮に残っている人たち
がいた。申し訳ないので、土産を買っていこうと思い、役所の岩杉さんに焼きそばと焼
き鳥を買って貰っていたら、みんなに置いて行かれた(涙)
むっちゃんに寮まで送ってもらったのだが、居残りをしていた人に土産を手渡す
頃には、焼きそばはぐちゃぐちゃになっていた。
居残り組におみやげを手渡した。それをみるやいなや、居残り組はこう言った。
私のげんこつは堅く握りしめられた。
写真提供:インターネットアスキー 97