Voyage MuBox で MLP ファイル再生

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MuBox.pngMLP とは Meridian Lossless Packing の略で、Dolby TrueHD に採用された多チャンネル音声データを圧縮収容できるフォーマットです。当家には絶滅危惧種の DVD-Audio ディスクが何枚かありますが、ちょっとハイレゾなステレオ音声と、MLP フォーマットのサラウンド音声も収録されています。CuBox-i に Voyage MuBox をインストールして、HDMI からこの MLP サラウンドを鳴らすことができました。

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4月に SolidRun に CuBox-i1 を注文、連休頃には届きました。目的はネットワークプレーヤーです。

当家では主に Pioneer SC-LX87 に Voyage MPD をインストールした古いPCをつないで音楽を聴いています。ツレアイは iPad のアプリ、MPad で操作していますが、問題はアルバム内のトラックがトラック番号ではなくタイトルのアルファベット順に並べられてしまうことです。当初独自の WEB interface を持つ RaspyFy/Volumio に期待していたのですが、当家の最初期モデル Raspberry Pi では SC-LX87 の USB-DAC を鳴らすことができませんでした。S/P DIF 接続では dsd ファイルを鳴らすことができません。

そこで注目したのが CuBox-i でした。Volumioruneaudio も対応を表明済み。

SC-LX87 背面には外付け無線 LAN コンバーターを想定した USB A 型ソケットが備わっています。定格 0.6 A。SC-LX87 はサービスACソケットを持っていないので、このUSBソケットから電源をもらうことを企みました。それで少しでも消費電力の少ない i1 を選んだという訳。

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このUSBケーブルをちょん切って右のプラグに繋ぐ。

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線を剥いて半田メッキしたところ。黒が GND、赤が 5V でした。緑、白の信号線は使わない。

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プラグに半田付けして専用ケーブルの出来上がり。アンプやパソコンから5V取れています。これでアンプと電源連動です。意外なことにスマホや iPhone の充電器からは5Vが取れない。外皮シールドも一緒に GND に落とせば良かったかも。

そこで Volumio か runeaudio をインストールしようとしたのですがっ!Cubox-i に対応したとアナウンスしつつ現物イメージは上がっていないじゃないですか。6月になりやっと Volumio 1.4 が対応。しかし Raspberry Pi 同様 SC-LX87 の USB-DAC を鳴らすことができませんでした。これでしばらくお蔵入り (;_;)

11月30日、Volumio 1.5 が上がって来ました。それっ!今度は鳴った!... あれ、なんだか音が... ダメなんです。いろいろいじっていると設定の中に sample rate converter という項目があって、デフォルトは

Fastest sinc interpolator (Fastest sync interpolator の誤り?)

とある。これを

Best sinc interpolator

にすると、確かに音は良くなる。そのかわり dsd は音が殆ど途切れっぱなしになる。

これはっ!皆さんっ!Volumio は平気で bit perfect を捨てているということじゃないですか。

ネット上では一部 RasPyFi/Volumio を Voyage MPD に相当するような認識があるようですが、全然別物ですね。それから WEB interface の方もアルバムタイトルに "Pathétique" とか "Pastorale" などダブルクォートが入るとダメ。因みに runeaudio の方は1年前より今に至るまで coming soon のままで評価の対象にすらなりません。

CuBox で本当に Voyage MPD に相当するディストロは、本家 Voyage MuBox です。いや、分かっていたのですが、今まで注目していなかったのは現行の Voyage MPD と変わらないと思っていたから。

遠回りしましたが、やっと表題の MLP ファイル再生の件です。

まず、Voyage MuBox ですが、ALSA device が3つあります。

  1. hw:0,0    S/P DIF
  2. hw:1,0    HDMI
  3. hw:2,0    USB device

それぞれ My ALSA Device, My ALSA Device 2, My ALSA Device 3 と名付けられています。

ここで My ALSA Device 3 を選ぶと SC-LX87 の USB-DAC を鳴らすことができました。ただしデータが誤変換されるようで、最初は必ずビンビンと変なノイズになりますが、一度ポーズ、プレイし直すと音が直ります。でもこれではツレアイに使わせる訳にいかないなあ。一度鳴り出すと音はOKです。S/P DIF は最初からちゃんと音が出ますが、dsd を扱えない。音質は USB-DAC 接続に比べるとやや劣る。そして HDMI。これを選ぶと、MLP も FLAC も 5.1 サラウンドが鳴るじゃないですか!これで決まり!と言いたいところですが、欠点もある。HDMI 接続の常として、音の最初の1秒程度が飛んでしまう。dsd は流せないので PCM 変換が行われるが、頭の回転が追い付かず音が途切れる。それから USB-DAC 接続に比べると、明らかに音質が劣る。同じデジタルデータなのに、接続によってどうしてこんなに音が変わるの?

なかなか理想のプレーヤーには巡り合えないですね。しかし ONKYO のアンプでしか再生できないと思っていたサラウンドも再生できるようになったことは大きな収穫でした。

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このページは、angrodが2014年12月 6日 19:07に書いた記事です。

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