チューリップテレビ 平成11年7月8日木曜日 午後6時30分

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ニュースの森 富山みどり白書

里山をとりもどせ! 里山復元へ I ターン

次は「富山みどり白書」です。今月から「里山のある環境」をキーワードにお伝えしております。
里山の環境を考える上で重要な要素である水田や畑は、高齢化や後継者不足で耕作を休止するところが増えています。
そこで注目されるのが農村に I ターンし、新たに農業に携わる人達です。

高岡市内で勤務医をしている石橋修さんは、今年3月山田村に一家で I ターンして来ました。仕事が早く終わった日や休日には、家族そろってあるところに出掛けます。着いたところは村内にある共同農園です。この農園は一昨年全国から学生が集まったイベントをきっかけに作られたもので、トウモロコシや大豆などが植えられ、常時10人位で世話をしています。

農作業慣れましたか?
そうですね、まあ素人で始めたばっかりですから、まだまだですわ。
(除草剤なんかは使わず子供に安心?)
お金取って出荷するような効率を求める仕事じゃないですから、まその辺は、あの除草剤でやるとかそういうことでなしにもう全部手でむしってね。...子どものその、クスリの心配ですか?そういうのは一切無しですね。農薬も除草剤も使ってないですからね。

石橋さんは東京の出身で2年半程アメリカのボストンに滞在したこともあり、富山とは全く縁がありませんでした。4年程前仕事の都合で高岡市内に引っ越したあと、インターネットが取り持つ縁でふれあい農園に参加。交流を深めるにつれて山田村の人情豊かな土地柄とその自然に魅せられ、今年3月に村に引っ越して来ました。

(定年帰農じゃない?)
世間一般ではそうじゃなくて仰る通りねえ、あの、定年して、もう子供も独立したし、もう仕事もそんな、あの、町ん中通わなくても良くなったんで、あの、田舎に行こうかとかねえ、あの、畑始めようかとかっていう言い方が多いと思うんですけども、あのー...町の中で子供を育てていくのがどうか、っていうことですわね。
(子供達はカエルも平気でしたね)
高岡にいる頃はそれこそ、ああ、カエルだ、といったら本当に、あの、珍しい、という感じでしたもんね。...もうここは、あの、カエルの掴み放題ですからね。ええ、そういう面ではやはり、あの、カエルでもミミズでもお友達、という。

里山の環境を考える上で、水田や畑は重要な要素です。かつては人の住む場所に最も近い自然であり、様々な生き物が住む一種の「ビオトープ(生物が生息しやすい空間)」の役割を果たしていました。しかし高齢化や後継者不足などから休耕した田や畑が増える傾向にあります。そうした現状を解決する一つの方法が県外からの I ターンです。しかし県内の農村では受け入れ体制が十分ではなく、今年県外から農業を目指してIターンしたのは僅かに3人というのが現状です。その中でインターネットで情報化を進めた山田村は一つの答えを示しているとも言えます。

(インターネットのお陰?)
...ただ僕らみたいな町のもんが、あの、いきなり、こう、田舎(と言ったら失礼ですけれども)、農村、畑や田んぼをやっている所にやって来て、こういう機会を得る、っていうことは普通まずあり得ないことですよね。多少そういう気持ちがもうこの位あったとしても、そんなことってなかなかあり得なかったと思うんですけども、山田村はこのインターネットという形で門戸を開いていて下さったもんですから、僕らはそれを見つけて、あの、飛び込んでくることが出来たということで...

将来の夢は?
今は目指すところが...あの、僕たまたま医者なんですけども、「半農半医」ですね。あの、普段は医者しながらでも何とか百姓やっていきたい、と思っている訳ですけれども、あの、子供が独立して自分たちも年とったっていうことで、あんまりきつい仕事をしなくてもすむようになれば、あの、必然的に畑の方に比重を移して、より一層やっていきたいとは思っています。

石橋さんの夢は、ますます広がります。

この I ターンをする人なんですが、実は平成3年まではゼロで、そして平成4年以降も年に1人から3人と、あまり多くないんですね。
この多くない理由なんですが、農村の生活インフラ、そして情報インフラの整備が進んでないことが挙げられそうですけども、今後 I ターンしやすい状況を作ることもこの里山の環境を取り戻すことになると思います。

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このページは、angrodが1999年7月 8日 00:50に書いた記事です。

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