唐松神社

秋田県大仙市の唐松神社です。祭神は軻具突命(カグツチノミ コト)、息氣長足姫命(オキナガタラシヒメノミコト)、豊宇氣姫命(トヨウケヒメノミコト)、高皇靈命(タカミムスビノミコト)、神皇靈命(カミムスビノミコト)。東北で唯一の物部氏の神社です。玉振神事の物部神社のことです。女一代守神として、千年以上前より広く信仰を集めています。神社や寺は普通高いところにつくるものですが、写真の社殿は下り宮と言って一段低いところにあります。
お許し頂いて拝殿の中を見せて頂くと、奉納された夥しい絵馬や鈴の緒が所狭しと飾られています。鈴生りとはこのことか、という3mはあろうかという鈴の緒が圧巻でした。

参道は樹齢300年を超える立派な杉並木。延宝8年(1680年) に秋田藩藩主佐竹義処(よしずみ)公が、唐松岳から現在地に神社を移した際に植えられたと伝えられ、秋田県の天然記念物に指定されているそうです。因みに唐松岳とはすぐ南に500m程のところのようです。

絶対素通りしてはいけないのがこちら天日宮(あまつひのみや)です。祭神は饒速日命、玉鉾神、愛子神。愛子神は軻具突命、火結神の別名のようです。独特の下り宮に、唯一無二のこの円陣の石組み。

宮司の物部長仁さんに少しお話を伺いました。天日宮とは饒速日命のこと。物部氏の祖神ですよね。今のこのお宮は廃仏毀釈の後の100年ほど前に建てられたそうですが、建築様式は古い伝統を受け継いでいるそうです。石は東北一円の信者から奉納されたそうです。

社庭には天日宮を小さくしたような石碑も祀ってあります。

玉鉾大神の石碑。

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