年金と住宅 3月号

◆特集◆ いよいよ21世紀 IT革命がやってきた!

特集3 地域情報化への挑戦
インターネットが縁で村外から移住

石橋律子さんは、操作に不慣れな村民にパソコンを教える「お助け部隊」の一員
「お助け隊」参加は夫の修でした

 石橋修・律子さん夫妻は、1999年3月、インターネットが縁で、家族四人で山田村へIターンした。2000年1月には、村に新居が完成し引っ越した。
 医師の石橋修さん(43歳)は、93年から2年半、アメリカのボストンで研究生活を送ったあと、95年から現在まで高岡市内の病院に勤務している。通勤時間は車で約30分と、豊かな自然の中で便利な生活を満喫している。
 「mlyamadaというメーリングリスト(ML)での交流がなかったら、村に住むことはなかったでしょうね。専業主婦の場合、自分の意見を聞いてほしくてもなかなか聞いてもらう機会がなかっただけに、小さなこととはいえ、自分の発言に反応していただけたのはうれしかったですね」と律子さん(39歳)。
 そして97年7月、全国から学生が集まりパソコン操作法を教えつつ交流する「電脳村ふれあい祭」に参加。初心者の村民にパソコンを教える「お助け部隊」の一員になった(「お助け隊」参加は98年)。98年春からは、谷上健次さんらがMLに呼びかけた「ふれあい農園」に参加するようになった。
 村民との交流を深めるにつれて、山田村の人情豊かな土地柄とその自然に魅せられ、山田村への定住を決めた。移住の希望、住まい探しなどでは、電子メールを通じたやりとりで、村民が温かくサポートしてくれたという。
 石橋さんのホームページでは、自らを「半農半医」と呼び、山や川でのびのび遊ぶ二人のこどもたちの様子が紹介されている。
 石橋さん夫妻は、山田村の豊かな自然環境を活かしたかたちで、農業を主体としたベンチャービジネスを始める若い人が育つことに期待を寄せる。また、山田村に自分たちのように移住する人が増えることを希望する。でも、「村の人間になりきる覚悟は持っていただきたいですね。別荘感覚で来るのだけはやめてほしい」という。

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